炎が、肉を変える。
そして、時間を変える。




群馬県前橋市に位置する完全貸切型リゾート「THE W Relax Garden Resort」。
ここに設置されたのは、増田煉瓦が手掛けた本格薪炉グリル「クロカンテ」です。
ミシュラン星付きレストランでも採用される熾火(おきび)調理を、プライベート空間で体験できる場所は日本でも極めて稀です。
電気でもガスでもない。薪が熾火へと変わる瞬間に生まれる“芯へ届く熱”。
その火が、肉の内部構造にまで静かに作用します。
炎ではなく、熾火で焼くという思想
クロカンテの本質は火力ではありません。
それは「熱質(ねつしつ)」にあります。
薪が燃焼し、炎が落ち着き、赤く静かに輝く熾火へと移行する。
この熾火は、
- 表面を急激に焦がさない
- 内部温度を穏やかに引き上げる
- 脂の融解をコントロールする
という特性を持ちます。
さらに炉内壁面は蓄熱体となり、輻射熱と自然対流によって包み込むように食材へ熱を届けます。
直火の攻撃的な熱でもなく、鉄板の伝導でもない。
空間そのものが熱を持つ調理。
これが熾火料理の核心です。
和牛を「焼く」のではなく、「育てる」
THE Wで扱う厚切り和牛や骨付きリブロースは、熾火の前で真価を発揮します。
温度勾配が緩やかなため、脂は急激に流れ出ることなく、ゆっくりと溶け、繊維の中へと浸透します。
その結果、
- 表層は美しいメイラード反応
- 中心温度は均一
- ドリップが極めて少ない
- 食後感が軽い
という理想的な焼き上がりが実現します。
クロカンテでの火入れは、温度を上げる作業ではありません。
温度を設計する工程です。
肉を絶えず動かし続け、内部の肉汁を固めない。
その繊細なプロセスこそが、プロの厨房でも評価される理由です。
炎を囲むという体験価値
クロカンテは単なる調理機器ではありません。
立って調理しやすい高さ設計。
テーブルから炎が見える配置。
薪の弾ける音、脂が熾火に落ちる香り、炎の揺らぎ。
調理そのものがエンターテインメントとなり、料理を待つ時間さえ物語へと変わります。
室内でも快適な設計
クロカンテにはチムニーファン(強制排気)を搭載。
給排気のバランスを制御することで、
- 煙の逆流を防止
- 臭気滞留を抑制
- 安定した燃焼状態を維持
暖炉の情緒とプロ仕様の機能性を両立しています。
サウナと熾火 ― 火の二重体験
THE Wは薪サウナでも知られる施設です。
高温の輻射熱で身体を温め、外気浴で整え、そして熾火料理を味わう。
身体と味覚の両方で火を体験する。
熱は単なる温度ではなく、エネルギーであり、人を集わせる力です。
群馬から発信する、火の文化
都心から約75分。完全貸切の空間。
レストランで消費するのではなく、自ら火と向き合い、肉を仕上げる。
それは参加型の食体験。
THE W Relax Garden Resortの薪炉グリル「クロカンテ」。
炎が、肉を変える。
そして、時間を変える。